【PSET主催】緊急オンライントークイベント「ウクライナ危機に見る戦争と身近な技術」|開催(2022.06.11)
ロシアのウクライナ軍事侵攻による危機的状況の中で徹底抗戦の手段として使用されるドローンやスマホ等の身近な民生技術の詳細に渡る話題提供を基にPSETメンバーが自由に議論を行う、という内容でオンライン形式で開催されました。
話題提供では民生用ドローンの活用方法を深堀りして、どのような機体をどのように活用しているのか、どのような企業が支援しているのか、といった日本の報道では見えて来ないドローンメーカーによる支援の実態や中国ドローンメーカーの飛行管理システムの問題点等について詳細に渡った解説が行われました。その後の議論では国際法の観点から戦場において民生技術を使用する市民が攻撃目標になる可能性について言及する等、今後も継続すべき重要な論点を得る事が出来たように思います。
日時】2022年6月11日(土)14:00-15:30
【司会】鈴木達治郎(長崎大学 教授)
【話題提供】平田知義(明治大学POLARIS研究員/POLARIS-DUT</軍民両用・融合技術研究ユニット>代表)
※当日の資料は明治大学POLARISウェブサイトで公開版をご参照いただけます。
【トーク参加者】
特別ゲスト:
畠山澄子(ピースボートスタッフ・国際コーディネーター)
PSET運営会議メンバー:
榎本珠良(明治大学 特任教授)
河合公明(戸田記念国際平和研究所 主任研究員)
佐藤丙午(拓殖大学 教授)
【PSET開催協力】明治大学POLARIS主催|POLARIS-DUT研究会「DUT-NT(デュアルユース・ナラティブ)ー新たなる時代のヒトと技術の関係性…そして課題ー」(非公開・招待制)|開催(2021.12.06)
軍民両用技術の現状と技術的検証に関する明治大学POLARIS/ POLARIS-DUT(軍民両用・融合技術研究ユニット)の研究課題の中間報告を兼ねて研究に協力した各専門家をゲストスピーカーに招き非公開、招待制でオンライン研究会が開催されました。
安全保障のみならず市民生活にも密接に関係する軍民両用技術(デュアルユース)の現状と技術的検証を通して得た結果を示した上で、軍民両用技術、安全保障、サイバーセキュリティ、ロボット研究者、軍事ライター、原子力の専門家が社会と技術の関係性や今後の課題についてリアリティ溢れる意見を交わしました。
当日の様子や実演の動画はこちらからご覧いただけます
[日時]2021年12月6日(月)18:30~20:30
[司会/報告]平田知義(明治大学POLARIS研究員、POLARIS-DUT代表、PSET共同代表)
[コメンテーター]
浅野 優(株式会社 日立製作所 研究員)
勝田忠広(明治大学教授、POLARIS代表)
木村和尊(軍事ライター)
佐藤丙午(拓殖大学教授、国際事情研究所 副所長、PSET共同代表)
時田 剛(NRIセキュアテクノロジーズ株式会社セキュリティコンサルタント)
※登壇者プロフィールは下記に記載の専用ウェブページよりご覧いただけます。
[主催]明治大学POLARIS / POLARIS-DUT(軍民両用・融合技術研究ユニット)
[助成]一般財団法人 新技術振興渡辺記念会 2021年度科学技術調査研究助成「民生技術に潜む軍民両用技術:現状調査と技術的検証」
[協力]PSET(安全保障と先端技術プラットフォーム)
PSETオンライン研究会「軍事と AI:倫理面からの考察」開催報告|資料
LAWSの規制やそれに向けた国連CCWの議論に沿って、AIの軍事利用における倫理から考察する事を目的に開催しました。当日は倫理面を考える上での課題について、スピーカーのみならず参加者も議論に参加して様々な角度から意見を交わしました。ご参加いただきありがとうございました。
【日時】2021年10月14日(木)18:00~20:00
【登壇者】
司会:河合公明(戸田記念国際平和研究所、PSET共同代表)
報告:佐藤丙午(拓殖大学、PSET共同代表)
討論:南亜樹(防衛装備庁)
【主催】PSET(安全保障と先端技術プラットフォーム)
【後援】拓殖大学海外事情研究所、戸田記念国際平和研究所
【協力】明治大学POLARIS-DUT(軍民両用・融合技術研究ユニット)
オンライン・シンポジウム「先端技術兵器の規制を考える2―科学史が提供する視点」開催報告/資料/動画(2021.08.05)
2021年7月21日に戸田国際平和研究所、PSET共催シンポジウム「先端技術兵器の規制を考える2―科学史が提供する視点―」を開催しました。
国連軍縮会議で規制に向けて議論が続くLAWS(自律型致死兵器システム)やAI実装兵器の規制をテーマに報告者の畠山澄子氏(ペンシルバニア大学大学院博士課程、ピースボート)が専門の科学史や平和活動家からの視点から科学の不確実性や科学者の責任について言及。それに応える形で稲垣知宏氏(広島大学教授、日本パグウォッシュ会議代表)が宇宙物理学や情報科学といった学術研究の現状から例を挙げて科学者の役割についてコメント。さらに技術者の視点から平田知義氏(明治大学POLARIS-DUT/軍民両用・融合技術研究ユニット代表)がLAWSやAI兵器を単に核兵器と比較す事への問題点の指摘、軍事技術と民生技術の現状、規制に向けた議論には技術への理解や問題の本質を的確にとらえる為に市民技術者(ホワイトハッカー)を参加させることの有効性と重要性についてコメントした他、実演としてハッキングしたスマートフォン(※自身所有)の映像を現行の軍事用PCと同スペックのPCでリアルタイムAI物体検出する様子を披露した。
ディスカッションでは三氏にモデレーターの河合公明氏(戸田記念国際平和研究所主任研究員)が加わり平和活動、科学、技術、国際人道法といったそれぞれの立場から先端技術兵器の規制とはどうあるべきかを討議した。
【資料】※下記リンク
報告:畠山澄子(ペンシルバニア大学大学院博士課程、ピースボート)
コメント1:稲垣知宏(広島大学教授、日本パグウォッシュ会議代表)
コメント2:平田知義(明治大学POALRIS-DUT/軍民両用・融合技術研究ユニット代表)
【動画】※公開用に一部を編集
明治大学POLARIS「人工知能の軍事技術への導入に関する調査」研究報告書公開(2020.09.07)
PSET参加団体でもある明治大学POLARISが「人工知能の軍事技術への導入に関する調査」の研究報告書をWEB版を公開しました。
このプロジェクトは、科学的な根拠に基づく独立した立場からの望ましい政策や制度を求める事を目的としています。世界的に懸念されているAIの軍事技術への適用に関する課題について、技術の理解度や価値観など利害関係者への意識調査、動向調査から実際のAIの構築、米陸軍が導入を計画しているAI搭載照準器の模擬実証実験を通した技術的課題や実現性等をまとめたリアリティ溢れる内容になっています。詳細は下記のリンクをご覧ください。
[研究成果のポイント]
● 殺人ロボット兵器とも呼ばれる自律型致死兵器システム(LAWS)を巡る国際的な議論について、科学的な根拠に基づく独立した立場から、新しい科学技術に翻弄されない市民社会の在り方を求めた。
● LAWSに関する国内の利害関係者への意識調査と最新の技術動向を調査し、人工知能(Artificial Intelligence: AI)技術への社会一般の懸念と技術的な現状との間にある、現状認識の差を明らかにした。
● 海外の動向調査や検証を行い、技術的な知見から課題を明らかにした。
● 調査の結果、これからの日本社会における望ましい対峙の仕方を示した。
日本軍縮学会主催オンライン研究会
「CCW-LAWS-GGE に向けて:2019-2020 の国際社会の議論と論点整理」開催報告、報告資料(2020.07.16)
テーマ:「CCW-LAWS-GGE に向けて:2019-2020 の国際社会の議論と論点整理」
日時:2020年7月16日(木)18:30ー20:00
会場:オンライン
報告:佐藤丙午(拓殖大学教授、PSET幹事)
「CCW-LAWS-GGE の展望と国際社会の議論」
報告:櫻井佑樹(AAR/難民を助ける会)
「GGE に向けた市民社会の目標と戦略(仮)」
モデレーター: 榎本珠良(明治大学研究・知財戦略機構 特任教授、PSET幹事)
[主催]日本軍縮学会[開催協力]安全保障と先端技術プラットフォーム(PSET)
[開催報告]
特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)LAWS政府専門家会議をテーマにした、日本軍縮学会主催の公開オンライン研究会が開催され、PSETは協力団体として参加しました。デモレーターをPSET幹事の榎本珠良(明治大学)が務め、同じくPSET幹事でLAWS政府専門家会議にも参加している佐藤丙午(拓殖大学)が報告「CCW-LAWS-GGE の展望と国際社会の議論」を行い、それを受ける形で市民社会の視点からLAWS問題に取り組んでいるAAR(難民を助ける会)の櫻井祐樹氏が報告「GGE に向けた市民社会の目標と戦略」を行いました。報告後に行われた質疑応答では技術系の参加者からLAWSの技術的根幹とされる「AI」についての技術的課題、規制の対象、方法等これまでのLAWSの議論と比較して現実的な話題が多く扱われたのが印象的でした。実在しない兵器に対する規制、発展途上の技術に加えて軍事利用という複雑さ故に様々な課題が混在する「LAWS」問題については引き続き注視が必要であると同時に「AI」を身近な技術として認識する事が今後の議論にとって重要だと感じました。
PSET(安全保障と先端技術プラットフォーム)研究会第2回「民生技術と新型コロナウィルス感染症(COVID-19)対策:中国、台湾、日本の技術的視点からの比較」(非公開、招待制)(2020.06.19)
テーマ:「民生技術と新型コロナウィルス感染症(COVID-19)対策:中国、台湾、日本の技術的視点からの比較」(非公開、招待制)
日時:2020年6月19日(金)18:30-20:30
会場:オンライン
講師/実演:時田 剛(NRIセキュアテクノロジーズ株式会社セキュリティコンサルタント)
解説/実演:平田知義(明治大学POLARIS 軍民両用・融合技術研究ユニット代表、PSET技術顧問)
モデレーター:佐藤丙午(拓殖大学教授、PSET幹事)
[開催報告]
PSET第2回目の研究会は新型コロナウィルス感染症対策としてオンラインでの開催となりました。民生技術として主にスマートフォンに焦点を当て、中国、台湾、日本における新型コロナウィルス感染症対策について技術的視点から比較する事を目的として開催しました。意外と知られていない中国国内向けスマートフォン実機(Realme X2)を使った解説や実演。日本の厚生労働省が作成したアプリ「COCOA」リリース前の解説、台湾の新型コロナ対策アプリのシュミレーション、水際対策で効果を挙げたサーマルカメラ搭載特殊スマートフォン「CAT S61」の実機を使った実演を行い、各国の対策の比較、安全保障との関連性、日本の対策や技術の扱いについて議論しました。
PSET(安全保障と先端技術プラットフォーム)研究会第1回「AI技術:兵器利用、汎用技術の現状」(非公開、招待制)開催(2020.02.26)
テーマ:「AI技術:兵器利用、汎用技術の現状」(非公開、招待制)
日時:2020年2月26日(火)13:00-15:00
会場:拓殖大学 文京キャンパス F館301教室
講師/ナビゲーター:平田知義(明治大学POLARIS 軍民両用・融合技術研究ユニット代表、PSET技術顧問)
[開催報告]
PSET第1回目の研究会は「AI技術:兵器利用、汎用技術の現状」をテーマに、AI技術の兵器利用、民生利用それぞれの現状を「ハード」の視点から現状を整理すると共に、「AI」に対する定義の曖昧さ故の専門家会合、学術、マスメディアと民間企業、一般ユーザーとの意識、認識、論調の差について問題提起をした。また、これまでの「AI」をはじめとする「先端技術」をテーマにした研究会、議論の場において実機の展示やデモンストレーションを行う事が極めて少ない事にも言及し、PSET参加団体でもある明治大学POLARISが掲げる「見て、触れて、感じる」を実践する形で、実在するAI技術を利用した兵器を模した機器の展示、デモンストレーション、参加者による体験を行った上で、「立場を超えた共通認識の醸成」「現実的な議論と責任の伴う提言」を行う為に必要な観点、要素を参加者全員で議論という、ありそうでなかった新たな試みの会になりました。PSETでは今後も研究会を定期的に開催していく予定です。
RECNA(長崎大学核兵器廃絶研究センター)「先端技術と核リスク」研究グループ、PSET(安全保障と先端技術プラットフォーム)共催研究会「サイバーセキュリティと戦略的安定性」開催(2019.02.07)
テーマ:「サイバーセキュリティと戦略的安定性」
2020年2月7日(金)9:00-11:00
戸田記念国際平和研究所カンファランスルーム
概要:核戦略とサイバーセキュリティにおける戦略的安定性の間にはどのような相違があるのか。サイバー攻撃の主体が多様、多数、見えないことから生じるサイバー戦場の霧について検討します。
講師:土屋大洋(慶應義塾大学総合政策学部長・教授)
RECNAの科研費「グローバルな核リスク極小化に向けて:新たな理論構築と実践的政策提言」研究グループ(2018年度~2020年度)の活動の一環として、「先端技術と核リスク研究会」を適宜開催しており、今回は、サイバーセキュリティをテーマにPSETと共催で開催しました。講師には、慶応大学の土屋大洋教授(専門は国際政治)を招待し、招待者のみの非公開の研究会として実施し、大学関係者を中心に民間企業の専門家を含む12名が参加しました。
土屋教授からは、サイバーセキュリティの歴史に始まり、「サイバー攻撃」の分類、日本の防衛計画大綱におけるサイバーセキュリティの位置づけ、そして「サイバーがもたらす『戦略的不安定性』」についての分析などについて講演をいただきました。特に、日米の防衛戦略における課題、米ロ間のしのぎあいがもたらす影響などについての懸念も紹介されました。
この後、民間企業の専門家や安全保障の専門家を交えて、今後のサイバー攻撃に対する対応策、国際的な枠組み、米ロを中心とした核戦略への影響など、幅広い課題について、熱心な意見交換が行われました。
PSETでは、RECNA「先端技術と核リスク研究会」研究グループはじめとするPSET参加団体と研究会を共催していく予定です。
安全保障と先端技術プラットフォーム(PSET)設立記念シンポジウム「安全保障と先端技術:責任あるイノベーションを考える」開催(2019.12.17)
「安全保障と先端技術:責任あるイノベーション」をテーマに佐藤丙午(拓殖大学教授)の基調講演、伊藤和子氏(NPO法人ヒューマンライツ・ナウ、弁護士)のコメント、先端技術、安全保障等の専門家からなるPSET幹事が登壇してのパネルディスカッションに至るまで、異なる視点、多様な意見、自由な討論とPSETのコンセプトを強く押し出したシンポジウムが開催出来たように思います。
師走の休日にも関わらず多くの参加者にご来場いただき会場は満員御礼状態。参加者の皆様には改めて御礼申し上げます。
今後も引き続き「安全保障と先端技術」をテーマに「異なる視点」「多様な意見」「自由な討論」を基本路線として企画、運営していきますので引き続きよろしくお願いいたします。
安全保障と先端技術プラットフォーム(PSET)設立記者発表(2019.12.17)
設立記念シンポジウム開催後にPSET設立記者発表を行いました。
記者発表にはPSET代表の稲垣知宏(広島大学教授)、発起人の鈴木達治郎(長崎大学教授)、幹事の榎本珠良(明治大学研究・知財戦略機構 客員准教授)、佐藤丙午(拓殖大学教授)が登壇し、設立の経緯、趣旨、使命や今後の活動計画について説明しました。